追詰め問題特有の約束事 (1)

詰連珠は連珠のルールを使っていますが、 対局連珠とは異なる分野と捉えるべきものです。 ここでは詰連珠の中の追詰め問題での対局連珠とは異なる約束事を書いていきます。 他のページでも約束事を前提としての記述がありますので、 「追詰め問題特有の約束事(1)」で概要を早めに書いておきます。 「(2) (準備中)」 では例を多く用いての詳細を予定しています。

a. 攻め側は追い手の連続で着手する

容易に、あるいは早く勝てるからといって 追い手 でない手(呼手)を使ってはいけません。 呼手を打った時点で追詰め消滅となり、攻め側の失敗になります。

b. 五を作る直前の四の連続は1手と数える

追詰め問題では 手数、 あるいは打上げ珠数の考えが重要です。 ここでは、五に至るまでに打った攻め側の石の数と理解しておいて下さい。 ただし、いくつかの例外があり、b.はその1つです。

c. 攻め側はできるだけ手数が短くなるように攻める

同じ勝ち筋であっても複数の手順が可能である場合があります。 その場合、手数の多い方の手を 遅延手 と呼ぶことにしますが、 遅延手を含む手順は正解とはみなされません。

遅延手の例として、

があります。

d. 防ぎ側はできるだけ手数が長くなるように防ぐ

防ぎ側は良い防ぎを使って防ぐのですが、 この場合の“良い防ぎ”とは、 攻め側が勝ちに至るまでの手数をできるだけ長くする手を言います。

対局での好手・好防とは異なる場合もありますので注意が必要です。 例えば、簡単な三・四三が残る単なる防ぎと、 読みづらい10回の四追いが残る三での防ぎがあるとします。 対局では恐らく後者の防ぎを選ぶでしょうが、 詰連珠での良い防ぎは前者で、後者は弱防として扱われます。

補足

主図と変化

攻め側はできるだけ短くなるように、 防ぎ側はできるだけ長くなるように手順を尽くしますが、 このようにしてできる詰め手順とその説明を記した図を 主図(しゅず)と言います。 主図に現われなかった防ぎを変化と言い、 複雑な変化の場合、主図とは別に変化図を用意することがあります。

防ぎ側の四ノビ

できるだけ手数を長くする防ぎ側の手段として四ノビがありますが、 その扱いは面倒で、無駄、無効、有効といった判断が必要になります。 これについては (2) (準備中) で記述します。 ここではa.との関連だけを述べます。

攻め側が四でない限り、防ぎ側の四ノビに対応する必要があります。 止める手自身が追い手でなくても、 止める手を打った時点で攻め側に三や四追いが残っていれば、 詰め手順は継続していると考えます。 これは防ぎ側の追い手に対応しなければならない状況でも同じです。