「不詰め」について

不詰(ふづ) とは、どのように攻めても防ぎ側の好手のために勝ちの出ない状態のことです。 作者が好防の手を想定できなかったために起こることがあります。

詰連珠問題として不詰め問題を出すことは、 解答者への大きな迷惑であり、あってはならないことで、 詰連珠作者としてはそのようにならないよう、最も注意すべきです。

一見して詰みがありそうで、好防のために詰みがない例を示しておきます。

B 04 03 11 10 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・例・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・●・・・・・・・・ ・・・・・・○・●・・・・・・ ・・・・○●・○・・・・・・・ ・・・・・○●●●・・・・・・ ・・・・・・・○○・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
B 04 03 12 10 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・想定04・・・・・・・・・・ ・・・・・・03・・・・・・・・ ・・・・・・●0105・・・・・・ ・・・・・・○・●・・・・・・ ・・・・○●・○・・・・・・・ ・・・・・○●●●・02・・・・ ・・・・・・・○○・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
B 04 03 12 10 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・好防・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・●01・・・・・・・ ・・・・・・○・●・・・・・・ ・・・・○●・○・・・・・・・ ・・・・・○●●●・・・・・・ ・・・・・・ロ○○イ・02・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
B 04 03 12 10 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・2後・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・●0108・・・・・・ ・・・・・・○・●・・・・・・ ・・・・○●・○05・・・・・・ ・・・・・○●●●0304・・・・ ・・・・・・・○○070602・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・

上図の「」は黒先で追詰めがありそうな局面で、 「想定」図のように好形を作るミセ手から始める黒の追詰めが考えられます (黒5の三をどちらに止めても四追いが残っています)。 白2が他は、より容易な追詰めがありそうです。

しかし、「好防」図の白2が強烈な反撃を含む好防で、 ミセ手を防ぎつつ(イロ)のフクミ手になっています。 (実戦であれば黒ロと打っておけば白に攻め手がなく黒の優勢は動きませんが、 詰連珠問題としては黒ロは追詰め消滅となる失敗手です。)

黒は白の四追いを防ぎつつ追い手を打たねばなりませんので、 「2後」の図のように進めることになりそうですが、 白8まででと止められ、その後も勝ち筋は見つけられません。

不詰めとならないために

ミセ手やフクミ手の場合、防ぎの手は多くあります。 前の例のように、通常は弱防としてほとんど考えないような手が時には強防になります。 夏止め、将来ノリ手になるような手、禁手筋を利用した防ぎ、等、 あらゆる可能性を考える必要があります。

逆に、気付きにくい強防を間に入れて、それでも勝ちに導くことができる、 という形で問題を作ることも考えられます。 上の「例」の図で、最も左にある黒石を1路上に移すと、 そのような問題になりそうです。 多くの解答者を悩ませる好問題になるかもしれません。