「手数」について (1)

追詰め問題特有の約束事 (1) にあるように、
 c. 攻め側はできるだけ手数が短くなるように攻める
 d. 防ぎ側はできるだけ手数が長くなるように防ぐ
となっており、追詰め問題では「手数」を理解しておく必要があります。 手数を基準に攻め側も防ぎ側も好手・好防を考えます。

「手数」は、四三になるまで、あるいは達四(棒四)になるまでの攻め側の石数 (直前の四追いは長くても1と数える)というように考えられることが多いのですが、 白の四々勝ち、 白の三々勝ち(黒だと復活三々)、 三で禁手にハメての勝ち、 といった場合の手数が明確でないように思えます。

そこで、曖昧さのない形で、従来の考え方と矛盾のないように、 ここでは次のように考えます。

手数(てすうまたはてかず): 五(白の場合は長連を含む)を作るまでに使った攻め側の石の数 (五を作る手も含む)。 ただし、

の条件のもとで数えます。

以下では、例を使って、具体的に手数を数えてみます。 本ページでは例と結論を記述しています。 詳細は検討ページにあります。 複雑な状況においての手数の考え方は、 手数について (2) (準備中) で予定しています。

例1:よくある「三・四追い・四三」の形

b 04 05 10 13 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・例1・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・・○・・・・・・・ ・・・・○●●●・・・・・・・ ・・・・・○・○・・・・・・・ ・・・・●・・・・・・・・・・ ・・・・○○●・○・・・・・・ ・・・・・●●○・・・・・・・
b 04 05 11 13 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・解1a・・・・・・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・・○・・・・・・・ ・・・・○●●●A02・・・・・ ・・・・・○・○01・・・・・・ ・・・・●・イロ・・・・・・・ ・・・・○○●・○・・・・・・ ・・・・・●●○・・・・・・・
b 04 05 11 13 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・解1b・・・・・・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・・○03・・・・・・ ・・・・○●●●0102・・・・・ ・・・・・○A○・・・・・・・ ・・・・●・・・・・・・・・・ ・・・・○○●・○・・・・・・ ・・・・・●●○・・・・・・・

例1の黒先問題図を考えてみます。 解1aは、“黒1後Aまたは(イロ)の四三勝ち”で、手数は3です。 解1bは別解(余詰め)で、“黒3後Aの四三勝ち”で、手数は4です。 これらの手数の検討 です。

例2:白の攻めで、三・四三と四・三々の両方がある場合

w 05 04 12 11 ・・・・例2・・・・・・・・・ ・・・・・●・・・・・・・・・ ・・・・・・○●●・・・・・・ ・・・・・・・○○・・・・・・ ・・・・・・・●○●○・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
w 05 04 12 11 ・・・・解2a・・・・・・・・ ・・・・・●・・・・・・・・・ ・・・・・・○●●・・・・・・ ・・・・・・・○○・01・・・・ ・・・・・・・●○●○・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・・・・・A・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
w 05 04 12 11 ・・・・解2b・・・・・・・・・ ・・・・・●・・・・・・・・・ ・・・・・・○●●・・・・・・ ・・・・・・・○○・03・・・・ ・・・・・・・●○●○・・・・ ・・・・・・・・●02・・・・・ ・・・・・・・・・・01・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・

例2の白先問題図を考えてみます。 解2aは“三後四三”で手数は3です。 解2bは“四後三々”で手数は4です。 これらの手数の検討 です。 同じ勝ち筋ながら手数が多くなる解2bの白1は、 遅延手 となります。

例3:白の攻めで、四・四三と三・四々の両方がある場合

w 05 04 12 11 ・・・・例3・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・●・・・・ ・・・・・・・・・●○・・・・ ・・・・・●○○○・・・・・・ ・・・・・・・●○●○・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
w 05 04 12 11 ・・・・解3a・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・●・・・・ ・・・・・・・・・●○・・・・ ・・・・・●○○○・イ・・・・ ・・・・・・・●○●○・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・・・・・ロ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
w 05 04 12 11 ・・・・解3b・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・●・・・・ ・・・・・・・・・●○・・・・ ・・・・・●○○○・A・・・・ ・・・・・・・●○●○・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・・・・・01・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・

例3の白先問題図を考えてみます。 解3aは“四・四三”で手数は2です。 解3bは“三後四々”で手数は3です。 これらの手数の検討 です。 同じ勝ち筋ながら手数が多くなる解3bの白1は、 遅延手 となります。

例4:四で禁手にハメる場合

b 05 06 12 12 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・例4・・・・・・・・・ ・・・・・・○・○○●・・・・ ・・・・・・・・●・・・・・・ ・・・・・・●・●・・・・・・ ・・・・・・・●○●・・・・・ ・・・・・・・・・○・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
b 05 06 12 12 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・解4・・・・・・・・・ ・・・・・イ○・○○●・・・・ ・・・・・・ロ・●・・・・・・ ・・・・・・●X●・・・・・・ ・・・・・・・●○●・・・・・ ・・・・・・・・・○・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・

例4の白先問題図では、 解4のように白(イロ)の四追いでX点が三々禁になります。 手数は2です。 この手数の検討 です。

例5:三で禁手にハメる場合

w 05 06 12 11 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・例5・・・・・・・・・ ・・・・・・・○・○・・・・・ ・・・・・・・●・・・・・・・ ・・・・・・・●・●・・・・・ ・・・・・・○・●・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・
w 05 06 12 11 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・解5・・・・・・・・・ ・・・・・0201○04○03・・・・ ・・・・・・05●・・・・・・・ ・・・・・・X●・●・・・・・ ・・・・・・○・●・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・

例5の白先問題図のように三で禁手にハメる場合、 解5の図とともに“白5後X点三々禁”と記されることが多いのですが、 手数の計算のためには黒6の防ぎ以降も考える必要があります。 こうして手数は長くなり、5です。 この手数の検討 です。